雑記帳

雑多に供養

世界で一番阿部くんのことを好きな女が舞台『おおきく振りかぶって』を見に行った話

世界で一番阿部くんが好き。これは今でも変わらないしおお振りが一番好きな作品だ。漫画は勿論、はじめておお振りと出会ったテレビでの一挙放送を繰り返し繰り返し見た。野球のルールもおお振りで覚えたし、野球の面白さもおお振りからたくさん学んだ。

そんなおおきく振りかぶってが突然LINEスタンプを発売した。たしかはじまりはそこだった。次にイベントの参加が決まってついに3期か?というところで舞台化が発表された。そしてブルーレイボックスの発売が決定した。今までなんの音沙汰もなかった作品の最新情報が突然雪崩のようにふりかかってきた。私はずっと舞台化から動けずにいた。ちなみに3期の発表はまだない。
2.5次元の舞台はテニミュはDVDで少し見たくらいだったが、生で見るのははじめてのことだった。はじめての2.5次元おお振りになるなんて夢にも思わなかった。

公式にお金を払ってグッズを買ったり円盤買ったりできる幸せがどんなに素晴らしいことかを噛み締めた。払いたくても払えない苦しみというのは想像してるよりも辛く、苦しい。金はここにあるというのに!だから今回原作グッズが出るときいて手元にある金全部持ってきて後悔しないだけグッズを買った。いくら使ったか分からない。でも使った感覚は全くない。あるのは手に入れた大量のグッズと幸福感だけ。充分だ。

ようやく舞台の話だが、感想などというキレイなものはここにはない。これはもはや魂の叫びである。あまりにしんどすぎてもう記憶がぶっとんでるけど、思い出せる範囲の記憶を文字にしていこうと思う。



まずさ、ドラマチックが流れただけでもうヤバイのに躍りはじめた時点でもう無理。そもそもセンターに阿部くんがいること自体無理すぎない?ドヤ顔でバリバリ踊ってた。阿部隆也が踊ってんだよ?無理。しんど。しかも最後にももっかい踊ったし。ひぇ~~~~しんど~~~~ドセンターで2回も踊る阿部隆也に5000兆円余裕だわ。
準太のちょっとくにゃくにゃ感とか榛名の微妙に手を抜いてるかんじとかキャラだった。あと秋丸の異常なキレがやばかった。お前そんなイキイキできるの?ってぐらいキレッキレ。存在感のある秋丸。今までドラマチックは夏の始まるをかんじるフレッシュなイメージだったのに一夜にしてダンスミュージックにジョブチェンジだわ。

阿部くん、顔も良ければ声も良い~~~~凄い~~~~めっちゃ声が良かった~~~~!中村悠一バリの声の良さと、初期阿部の怖さとかなにか悪いこと考えてるだろ感がビンビンに伝わってきた。控えめに言って好き。

田島くんの身体能力の高さとファンサ力と田島力がはんぱなかった。あれは紛れもなき田島悠一郎だったわ。すげぇ。

阿部隆也はもはや推す推さないのレベルではない。恋に近い感情ではあるけどモブでいい。というか漫画の外の世界にいるだけで我々は十分モブなんだが。


全体の流れとしては出会いから三星、桐青戦までを2時間10分でまとめるのは至難の業だからどうしたってカットしなきゃいけない箇所が出てくる。だからとりあえず桐青戦までの漫画、アニメを見てくれ。それからまた舞台を見るときっとよく分かる。


ただ、舞台『おおきく振りかぶって』としては正解なのだろう。短い時間でまとめなければいけない難しさを私も痛感した。しかしこの時代におおきく振りかぶってを舞台化してくださったことに大いに感謝したい。アニメのおお振りはあれが正解なのと同じで、舞台のおお振りもあれが正解なのだろう。工夫がたくさん見られた。色んな人たちがおお振りを舞台上で演じるために知恵を出しあってくれたことに喜びを感じる。

舞台映えしそうは作品があるなかでこの作品を舞台化しようと選んでくださったことがとにかく嬉しい。はっきり言っておお振りは地味だ。160キロ投げる天才でも強豪校でもない。でもちゃんと「野球」なのだ。私は今までいくつか触れてきた野球作品の中でも一番「野球」をしている作品だと思っている。個人技ではなくチームで戦うこととはどういうことかを考えさせられる。だから天才投手も強豪校でもないのだ。戦って負けて強くなって勝つ。

過程をとばさずに、一歩一歩踏みしめて強くなっていく彼らを心から応援している。

おお振りでもう1つ重要な要素は「負ける」ことだ。勝負とは読んで字のごとく、勝ち負けを決めることだがおお振りはこの負けることを重視している。格上のチーム相手に勝つことは実際にもある。しかし毎回勝てるわけではない。作中(舞台ではなかったが原作、アニメにはある)セリフで「あと10回やったら10回ぼろ負けだ」という場面がある。格上のチームに勝つにはチャンスを作り、逃さないこと。自分たちが格上のチームにどこまで通用するかを試す試合では、ここで負けるんだと落ち込むのではなく、自分たちの長所を探し、気持ちで負けずに一生懸命に挑むこと。それはもしかすると試合で勝つよりも得えられるものがあるかもしれない。必ず相手に負けてない箇所が見つかる。そこを見逃さないようにして次に活かそうとする姿勢が私は大好きだ。

いろんなスポーツ漫画があるなかでここまで負ける試合に対してきっちり向き合う作品はないように思う。どの作品も1回は負ける。だけどその1回で終わることが多いのだ。負ける試合がもっと見たいと思ってしまうのはおお振りで負けることの大事さに気がついてしまったからなのか。

今原作では、チームとしてどんどん成長している。チームになってきている。原作、アニメ、舞台、色々なおお振りに触れて、色々なおお振りを知って欲しい。

長くなってしまったが、2月7日の19時から2時間10分の夏。たしかにおお振りはそこにあった。あと100回は見たい。

2018.6.6 追記
舞台続編おめでとうございます!!!崎玉戦に美丞大戦。今からドキドキが止まりません。今年はおお振り10周年とあってBDboxの発売、コラボカフェととにかくおお振りに貢げる機会があって幸せです。ありがとうございます。